
台湾台中 まるでハリーポッターの世界 宮原眼科って何?
台北から新幹線で約1時間の台湾らしさがまだまだ残る台中市。
ここに台湾中から観光客が集まる「眼科」があります。
その眼科では台湾名物パイナップルケーキ、チョコレート、アイスクリーム、パールミルクティーなどを販売しているんです。
実はここ台中に店舗を構える「日出グループ」というお菓子やさんが、
日本統治時代に建てられた「宮原眼科」を現代風にリノベーションして新たに生まれ変わらせた「スイーツショップ」なんです。
■宮原眼科
台中市中區中山路20號
04-2227-1927
営業時間 10:00-22:00
お店HP:こちら
1927年、宮原武熊医師が台中駅前に「宮原眼科」を開院。
戦後、宮原医師は日本へ帰国、医院は国民党政府に管理され、「台中市衛生院」として再利用。その後衛生院も閉鎖され、数十年の間、建物のみが残されていました。赤レンガ造りの2階建てであった建物。
緑川と台中駅の間にあり、大勢の人々でにぎやかだったころがしのばれます。
《駅から1分の赤レンガの建物》
台中には古き良き日本統治時代の建物が残っているそうですが、台中駅も見応えがあります。
その台中駅から徒歩1分ほどでこの煉瓦造りの宮原眼科の建物が見えてきます。
この朽ちた感じが味があって良いです。
歴史あるものを壊さずセンスよく活かすという企業の素晴らしい姿勢がみられます。
眼科なので赤十字?がモチーフになっています。また梅の花が日本との縁があることを表してくれています。親日のお国柄は大変嬉しい限りです。縦文字はジェラートの意味。
《店内がテーマパークのよう》
朽ちた赤レンガの外観からは想像もできない世界が店内に広がっていました。
天井が高く美しいシャンデリアがゴージャス。
2階部分はぶち抜きの高さで天井まである本棚がインパクトがありました。
この画像の時期はクリスマスに近かったので赤が印象的な装飾でした。
ショーケースに飾られているのはチョコレート。味見させてくれます。
外観からはまるで想像ができない店内 本棚からはトナカイらのオブジェが飛び出していました。
3階からの風景。2階にはカフェ的なサロンがあります。
実は店内自体そんなに広いわけではないのですが、奥の方に進むとまるで図書館のような本棚。
ここはお菓子のディスプレイになっています。センスあるパッケージが目を引きます。CDのジャケ買いなんてありますが、ここだとパッケージ買いです。
台湾ではパイナップルケーキが有名ですがこの日出グループが発祥だそうです。
他には台中名物の太陽餅、チーズケーキ、お茶、はちみつなども売られています。
このパッケージセンスには感服です。大きめなリボンと派手だけど品のある色合いのボックスでお土産にもぴったり。日出グループではそのシーズンのみのオリジナルパッケージも用意されています。お正月が近いころが台湾らしく派手派手なようです。
もはやイメージが学校?図書館?眼科なのか?よくわからないのですが、ディスプレイや、お菓子のパッケージが品のあるユニークさもありセンスが良すぎで泣きそうになってしまいます。
スタッフさんの制服も民族衣装っぽくてかわいいです。店内でも案内担当、販売担当などいっぱいスタッフがいるのでまるでテーマパークのようです。 日本語が話せる方が何名かいらっしゃいます。会話というより、日本語で伝えられる感じに近いです。でも観光客なれしてますので、英語は通じますし、話せなくてもなんとかなります。
《台中にしかない》
実はこの日出グループはこれだけの規模の店舗を展開しているにも関わらず、台中にしかお店がありません。
地域の発展を大切に思う企業姿勢なのですね。だからわざわざ台中に人が集まる。それによって地域が活性化する。人が幸せになる。
台湾でも人気が出たら都市に出るというのが一般的な中、このあり方は素晴らしいと思います。
でもそれだけで人気が出るとは思いません。やはり時代のニーズに合わせたコンセプトを大切にしているので台湾中から注目されているのだと思います。
この宮原眼科の中にジェラートショップ、カフェ、サロン、ティースタンドがあります。また系列のショップもあり、
またシリーズとして別記事にてご紹介します。
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