台湾 馬路楊檳榔会社 神様の粋な計らいで「わたしの台南」が始まった

台湾 馬路楊檳榔会社 神様の粋な計らいで「わたしの台南」が始まった

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こんにちは

台南大好きブロガー カレンです。

私が台南に興味を持ったのは一青妙さんのご著書「わたしの台南」という本でした。

この本が発売された昨年の秋頃、

私は西荻窪で行われた妙さんの出版記念トークショーに行きました。

妙さんは歌手の一青窈さんのお姉さん。

台湾人の父と日本人の母をもつという血からして台湾とゆかりがあり、
日本でも歯科医、作家、役者、としても活躍されている方です。

 

 

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私は台湾には7回ほど行っていましたが、訪れるのはほぼ台北。
台南にも行ってみたいと思っていたところ、今回の妙さんのトークショーでますます台南への憧れが盛り上がりました。

このトークショーの中で、興味を惹かれたのは妙さんが出会った台湾人のマルヤンさんこと「楊(ヤン)さん」というおじさんの話。
台南で檳榔(ビンロウ)という日本でいうタバコのような木の実の加工品を売っているお店のご主人です。

妙さんの本で紹介されたところ、今ではこの本を読んだ人が台南に行くと楊さんのお店に訪れるという素敵な縁も生まれているそうです。

 

「わたしの台南」を読んだ後、台南への気持ちがマックスになり、

2015年の夏、初めて台南を訪れることにしました。しかも一人で・・・。 

台南の雨

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台南二日目の夜、私は行ってみたい海鮮粥屋さんがあったのでホテルからタクシーに乗って10分くらいの街に到着しました。

食事を済ませた後、パラパラと雨が降ってきてしまい、私は前日に買った傘をホテルから持ってこなかったことをすこし悔やみました。

前日の雨は1時間ほどで上がったのでこの時も「すぐに上がるだろう」と思い立ち並ぶ店の軒下沿いを歩いていました。

けれどもいよいよ雨は本降りになってしまい、身動きできなくなり、仕方なく道沿いにあったドリンクスタンドの大きなパラソルの下で雨宿りすることにしたのです。
まだ滞在二日目でホテルに戻りたくはなく、
雨がやんだらまたふらふらと散歩を続けるつもりでいました。

 

雨宿りの最中よく見ると、「檳榔」とかかれた看板が多いエリアだなと気づき
「そういえば、妙さんの本にあった檳榔屋のおじさんのお店はどこだったんだろう?」
と本で読んだ台南の檳榔屋さんを思い出していました。

私も本を読んだときは、あの檳榔屋さんを訪れてみたいと思っていたものの、さすがに一人でお店に訪れるという勇気はありませんでした。

そのためいざ台南に来てもお店の場所をくわしく調べることもなく、
ただ、この街にあの本に載っていた檳榔屋のおじさんがいるんだな〜。と感慨深く思うだけで私には十分だったのです。 

台南の神様の計らい?!

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ジューススタンドの軒先で雨宿りをしている最中、

隣の店では私と同じ歳くらいの女性と、大学生くらいの男性がテーブルを挟んでなにやら黙々と作業をしているのが見えていました。

台湾では店の外と中の境界線が曖昧で、「一体何屋なんだ?」ということころも多く雨宿りをしながら「このお店は何屋であの人たちは何をしているのだろう?」とチラチラ見て気になっていました。

雨宿りし始めて約15分。

「もうそろそろ止むだろう」というまったく根拠のない自信でパラソルの下で悶々と雨が止むのをまっていたところ、
ふと気になっていた隣の店を見ると、どこかで見たことのあるおじさんが一人増えていました。

 

「あれ??????????あのおじさん、知ってる!!!!!!」

 

初めて訪れた台南。

知っている人が誰もいない台南で、

私が唯一知っている人物が現れました。

そう!妙さんの「わたしの台南」に登場していたマルヤンさんでした。
私が偶然雨宿りしていたドリンクスタンドの真横が、台南を訪れるきっかけとなった「わたしの台南」に出てきたマルヤンさんの「檳榔屋」だったのです。

もう頭の中が軽くパニック。

何せそのお店を探してこのあたりに来たわけではなく、
たまたま傘を持たずに外出して雨宿りをしていた店の隣が、あのお店だったのです。

もうこれは信心深くない私も神様が与えてくれた「偶然」というか「運命」を受け入れるしかありませんでした。

すぐにiPhoneで「まるやんビンロウ店」検索し、Facebookでマルヤン会社のページを見つけ、勇気をもって「徒歩10歩」先にあるお店に足を向けたのです。

 

 

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*私が何をやっているんだろう?と思っていたのは檳榔を作っていたところでした*

  

店先にいた女性に、iPhoneの画面を見せ「あのおじさんはこの人ですか?」と聞くと、「そうです、マルヤンさんです」と日本語で答えてくれました。
そしてちょうど、お店の奥に行っていた楊さんが再び現れて、もう大興奮!

女性は隣の軒先で延々と雨宿りしていた私に気づいていたそうでこちらでも

「あの人は何をしているんだろう?」と思われていたそう。
まるやんさんは「よく来てくれたね!どうぞどうぞここに座って!」と椅子を用意してくれて突然現れた日本人の私を大歓迎してくれました。

ものすごい歓迎に驚いた私。

というのも、まるやんさんにとっては日本人が訪れるのは日常茶飯事なのです。

聞くと、私は「わたしの台南」を読んでお店を訪れた114組目だったそうです。 

 

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*お店の中には一青妙さんと一青窈さんの写真や、雑誌に取り上げられた写真もたくさん*

私が風邪をひいて声が出づらいのがわかるととても心配してくれて、
お店の売り物のガムを出してくれたり、
この地域に有名な神農街ところがあるから散歩行ってみる?と観光案内までしてくれるというのです。

散歩中、楊さんは写真を撮りやすいように自分がふたつ傘を持ち、私が濡れずに写真が撮れるように配慮してくれてたり、
近くにオープンしたばかりのレトロな雰囲気のカフェを教えてくれたり、
毎朝youtubeで勉強しているという「日本語」で一生懸命私にいろいろなことを教えてくれました。

気がつけば約2時間ほどマルヤン檳榔店の人達と交流していました。
 

運命の台南

本当は最初から台南に訪れる目的の一つとして、
このお店に自ら行くこともできたのですが、
初めての土地だし、しかも一人で訪れることに躊躇していました。

しかし、あの雨から始まり、導かれたように素敵なご縁をいただきました。
もうこれは台南の神様の粋な計らいとしか思えません。
突然訪れた台南の神様からのギフトに、まるで夢を見ているかのようでした。

 

言葉がところどころわからなくて通じているのかどうか疑問なところもありますが、
短い時間にたっぷりの真心をいただきました。
突然訪れたにもかかわらず温かく迎えてくださった楊さん、
マルヤン檳榔店のみなさん、本当にありがとうございました。

 

楊さんのお人柄についてはぜひ一青妙さんの「わたしの台南」をお読みください。
妙さんもおっしゃっていましたが、私にとっても楊さんは台南の「心のアイドル」的存在になりました。

マルヤン檳榔店

台南市中西区民族路3段136号

 

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