
金星ノーアスペクトの暴走〜逮捕監禁傷害〜【しくじり占星術】
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しくじり占星術〜こんな星の使い方はするな?!〜【プロローグ】
裁判てある程度の軽犯罪なら初回でほとんど終了して、
次回判決という流れになるようですが、
事が大きかったりするとそうは行かずに何回かに分けて審理していくので
「新件」でも、被告人の話を聞くまで進まず、
検察官が述べる事件の概要どまりということもあります。
だから傍聴していても、
「え?これで終わり?」となってちょっと肩透しを食らうことがあるんですね。
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【被告人スペック】
男性B
逮捕監禁傷害
30代前半
高校中退・離婚歴あり
知人との借金問題で仲間と共謀して被害者を執拗に追いかけ監禁し暴行を加えて逮捕
【ホロスコープ的ポイント】
太陽 蟹座
金星 ノーアスペクト
火星 牡羊座初期度数
昨日の記事でノーアスペクトについてちょこっと書きましたが、
この被告人の金星は双子座でノーアスペクトでした。
金星の年齢域は16〜25歳くらいとなりますが、
この時期被告人は高校を中退していたり、
暴行事件を起こしていて少年院にもお世話になった経歴があるとかで、
金星の野放し感の危険性を感じました。
金星というのは「快楽」のエネルギーですし
双子座となればまあ糸の切れた凧のように
制限なく自分の思うがままにのさばっていたのでしょう。
そして制御の利かない暴力というのは
牡羊座の火星の影響かなとも感じます。
特にこの火星は0度という「無防備」なエネルギーですので
後先考えない暴力的な行動はあまりに衝動的で抑える事ができないのかもしれません。
でね、この人の太陽は「蟹座」なわけです。
検察官の陳述中も
「C(共犯)と被害者Aの元に一緒に向かった」とか
「D、E、Fと共に犯行の取り決めをして」とか
「C、D、元妻と妻の友人も含めて飲食店で食事をし」とか
「いったい登場人物何人おんねん?」というくらい身内(仲間)が多いわけです。
蟹座といえば「集団」の中での活動をするサインです。
昔の学生運動時代にあった「リンチ」事件なども「蟹座ぽい」というか
身内の中で起きたいざこざで、わちゃわちゃしているだけの狭い世界観。
つまりこの被告人の場合、
自分の世界の狭さから身勝手な犯行に及んだと言っても良いかもしれません。
実はこの被告人のホロスコープでは
太陽と月の状態はそこまで悪くはありませんでした。
それなのに、おまけである「金星」と「火星」に振り回されて
自分の存在意義の要である大切な仲間さえも傷つけてしまうという始末。
蟹座太陽は本来「育てる」「守る」ことにエネルギーを注ぐことができるのです。
ここがもっと意識されていれば、金星や火星が暴走する事なく仲間と良い関係を育み、
家庭を持つ事だってうまくいっていたでしょう。
やはり太陽は意識的に発揮して行かないといくら周りに仲間がいようと、
ただの傍若無人なしくじり人生にもなりかねないのです。
前回の大麻所持の被告人と同様、
この人も土星回帰(サターンリターン)の頃を過ぎたばかりで
土星先生ってリアルに人生を考えされるように仕向けて来るんだなと実感しました。
特に彼の場合ちょうど今蟹座の太陽に対して
トランジットの冥王星が反対側から「ギラっ」と睨みを効かせていましたので
今回のように法(国家)で裁かれることになったように思えます。
占星術的には冥王星と土星の力で強制的に生まれ変われることもありますが、
結局は本人次第ですからね。
ちょっと余談ですが、
傍聴席には、被告人の関係者らしき人たちもいるわけですが
今回は暴行事件だけあって”いかにも”な人が
私と同じ列に座ってきたのでちょっとビビりました。
でもその人、裁判中にイビキかいて寝始めちゃって(裁判官は注意しなかったけど)
『お前、何しに来たんだよ〜』ってそっちの方がビビっちゃいましたよ。
裁判所まで来るのは良いことだと思うけど、
いつか自分もあちら(法廷側)に座るんじゃないか?
と考えたら傍聴席でいびきかいて寝ることなんてできませんけどね。
以上です。
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