「私はそうは思わない」をインストール 真面目な人が楽に生きるための処世術

「私はそうは思わない」をインストール 真面目な人が楽に生きるための処世術

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前回、書いた記事

「話半分」の極意!真面目な人が楽に生きるための処世術

ですが、

セルフプロテクトの話については片手落ちだと感じました。

「話半分」の極意はあくまで、

その人の真実と自分の真実は違うものだから、

全部真面目に受け止める必要はないということですが、

本当の意味でセルフプロテクトするためには、

自尊心を保つことも大切になると思っています。

 

 

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この自尊心を保つというのは、

自分の意見、気持ちを表現すること。

と私は考えます。

 

このブログを読むと、

私は好き勝手なことを言っているように思われるかもしれませんが、

実生活では自分の気持ちを抑えたり、言いたいことを我慢していることも多いです。

それは自分よりも目上の人に対してその傾向があります。

 

もしかしたら私たちには、

日本の教育や習慣から「目上の人を尊敬する」ということが、

DNAに刻み込まれてしまっているのかもしれません。

これは学生時代くらいまでは生きていく上で大切な要素になってくるでしょう。

親の保護下、教育制度の保護下に置かれている以上、

この社会のしくみで生きていくには大切な処世術を身につけるためのひとつでもあります。

もちろん社会では目上だけではなく自分以外の他人の尊厳を大切にすることは必要です。

 

ただ私はこの「目上の人を尊敬する」というのを、

「目上の人に歯向かってはいけない」と誤訳してしまったらしく、

なんとなく目上の人には「イエスマン」でいなければいけないように思っていました。

ある意味、イエスマンでいることがセルフプロテクトになっていたのだとも思います。

しかしこれはただの偽りのセルフプロテクトであって、本当のセルフプロテクトではありません。

この偽りのセルフプロテクトは逆に自尊心を傷つけているいうのに気付いたのは、最近になってからのことです。

 

私たちが社会で生きていく以上、

家族、仕事、もろもろの人間関係で、相手の要望や、意見について聞き入れないといけないことはあります。

そして自分の要望も聞き入れてもらいたいということもあります。

そうやって社会はなりたっているのですが、

私のように「目上の人に歯向かってはいけない」

と誤訳してしまった人はしんどい人生を送ってきたのではないでしょうか?

この「目上の人」というのは、

家族だと親、配偶者、学校だと教師、先輩、仕事だと上司、取引先、客、

他には恋人、年上の友人や、付き合い上の先輩、講師など、立場上の目上(感)というのも含まれますね。

つまりよっぽど心を許せる人以外には「歯向かってはいけない」という

とっても息苦しい状況に置かれているのです。

 

しかも目上の人に歯向かってはいけないという誤訳は自分だけには収まりません。

逆を言うと「目下の人には何を言ってもいい」ということにもなってしまうのです。

これはもちろん人として理性もありますので、みんながみんなそうではありません。

しかし、昨今、ニュースなどでも取り上げられている「モンスタークレーマー」や「ブラック企業」「虐待」の問題は

自分より立場の弱い人間や自分が目下の人だと思っている人には何を言ってもいい。

という完全なる勘違いのもとに起こっていることだと私は考えます。

もしかして彼らも目上の人に対しては歯向かってはいけないというのが根底にあって、

そのような言動に及んでしまうのかもしれません。

偽りのセルフプロテクトのために、

自分の表現する方法をを間違ってしまい結果、

社会的にもおかしなことが起きているのです。

 

では本当のセルフプロテクトとはなんでしょうか?

それは冒頭でも書いた

自尊心を大切にすることです。

この場合「自分の意見を、気持ちを適切に表現すること」となります。

 

いつも、誰に対しても、好き勝手言い放題の人にはわからないと思いますが(私はむしろこれの方が問題だと思っています)

「歯向かってはいけない」と誤訳してしまった人には自分の意見、気持ちを表現することは大変なエネルギーが必要になります。

 

というのも、

誤訳してしまった人たちは、

自分の思考、意見、気持ち、感情がわからなくなっている場合があるのです。

間違ったセルフプロテクトによって

自分の考えや意見を持っても無意味、

自分の気持ち、感情は押し殺す。

これが無意識にできるようになってしまっています。

これは決して相手だけが悪いわけではなくて、

自分も「思考停止」「感情制御」していた方が楽なのですね。

なので本当の自分の気持ちよりも相手を優先しているような感じでも、

実はただ自分を消すことの方が楽というのを選んでいるだけなのです。

これだと、自尊心を保つことにはなりませんよね。

 

でも長年そんな感じで人と接していた場合、

すぐに自分の意見や感情を表現することは難しいでしょう。

それならばまず

 

「私はそうは思わない」

 

この言葉を自分にインストールするのです。

当たり前に思われるかもしれませんが、

誤訳の人はこれがインストールされてません。

手始めに、

テレビのコメンテーターの意見にでもこれを使って練習してみてください。

利害関係がまったくないのでやりやすいでしょう。

もう、癖にしちゃって、

ぽろっと出ちゃうくらいまでいったらインストール完了です。

 

もちろん相手の意見と自分の意見が合致していたら

「私もそう思います」

と言えば良いですよね。

でもそれは間違ったセルフプロテクトの時に言った言葉とは

まったく意味が違ってきます。

こうやって自分の意見や気持ちを明確にしていくのです。

 

ちなみにこの「私はそうは思わない」のインストールの副産物は、

相手の意見をじっくり聞くことができるというのもあります。

自分の意見が言えるからこそ、

相手の意見もじっくり聞けるようになるのですね。

つまりそこで初めて相手との本来のコミュニケーションが成り立っていくのです。

相手との適切なコミュニケーションがとれることで自信がつき、

さらに自尊心を高めることができるかもしれません。

 

正直、時と場合、相手によってもこの

「私はそうは思わない」を使えないこともあるでしょう。

それでもいいと思います。

大切なのは「私はそうは思わない」という自分の意見や思いに気づいたことなのです。

これがわかってくれば、今までのように相手の意見に迎合することもなくなってくるのではないでしょうか?

これこそが自尊心を保つことに繋がり、

本来のセルフプロテクトになのだと私は考えます。

 

 

 

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