NHKドキュメンタリー「性犯罪をやめたい」の救いようのなさ

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こんにちは

ホロスコープアドバイザー・カレンです。

昨晩、NHKEテレの「性犯罪をやめたい」を観ました。

過去に痴漢、のぞき、盗撮、強制性交(強姦)などの性犯罪で

逮捕されたり、服役したことがある人たちが

神奈川のクリニックで行われている更生プログラムに参加した様子を

ドキュメンタリーとして取り上げたものでしたが

どういう目的で制作されたのはまったくわからない番組でした。

 

 

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この更生プログラムで使用されているワークブックは

「入門 犯罪心理学」の著者である筑波大学の原田隆之教授が作られたそうですが、

原田教授はこの番組についてフェイスブックで

番組のなかで、患者さんの変なコメントばかりが妙に切り取られていて、性犯罪への恐怖を煽っているような印象を受けました。ラストに「彼らはすぐそばにいる」みたいな不気味なナレーションも入り、何を主張したいのかまったくわからない質の低い番組でした。セラピストも、うんうんと相槌ばかりで、相当歪んだ発言があっても、スルー。受容と迎合は違います。

と憤慨されていました。

 

私も観ていてまったく同じ感想を持ちました。

世の中では性犯罪を犯してしまう人がいるのは事実です。

教授が「患者」と言っているのは、

彼らは病的に性的犯罪行為に及んでしまうため、認知の歪みを正す治療が必要がある。

というのがこの更生プログラムの目的なんですね。

そして犯罪者を更生させることで、

被害者をなくすというのが重要ということでもあるのです。

 

でも、番組では参加者の歪んだ性的嗜好を淡々と語らせたり、

犯罪を想起させるような彼らが好むというミニスカートの女子高生や

満員電車の光景などをボヤかして映し出す印象操作をしていて

まったく更生プログラムの意義を見出すことができませんでした。

 

そして挙げ句の果てに

参加者たちの犯罪のトリガーとなるタイプは

「ミニスカートの女子高生」「元妻に似ている人」だったということや、

犯罪を犯すときの状況は

「電車の中では向かい合わせではなくてあえて背を向ける」

「女性ぽいカーテンがかかっている部屋を探す」など

ただ彼らの歪んだ性的嗜好ばかり取り上げて、

警告なのかなんなのか?

最後は「彼らはそばにいる」というナレーションが入り、

まるで「震えて眠れ・・・」

といわんばかりのホラーなオチで終わっちゃいました。

 

一応、私は更生プログラムの一環という視点で見ていたのですが

普通に番組を観ていた人たちには、

参加者の発言に「ふざけんな〜〜!」という気持ちしか湧いてこなかったと思います。

実際ツイッターを追って見たら、

腹がたつ、虫が良すぎる、気持ち悪いなどの感想ばかりでした。

 

せっかく原田教授が作った更生プログラムのワークブックがどういうものだったのか?

そしてそれによって認知の歪みはどうのように改善されて行くのか?

を知りたかったのですが、

これではただ性犯罪をやめたいと思っている人たちが

「モンスター」扱いされてしまうだけで返って彼らを追い込み新たな犯罪に手を染め

被害者を増やしてしまう可能性だってあるかもしれません。

 

性犯罪を繰り返してしまう人は、

幼少期の環境などから認知が歪んでいる場合もありますし、

脳やホルモンの影響などもあると思います。

言い方は正しくないかもしれませんが、

「性に関して正常ではない」のです。

だから治療を受けたり、自助グループなどを利用して更生していく必要があるんですね。

 

そういうところを強調してくれないと〜NHKさん。

せっかく良い題材を取り上げたのに、

あれじゃ社会に不安の種を植えつけただけで制作側の自己満足じゃないか。

番組側も認知行動療法が必要なんではないかと思います。

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