
【裁判傍聴記】更生できるかできないかは裁判官で決まるのかも
こんにちは
ホロスコープアドバイザー・カレンです。
今月末は大阪にてセッションと勉強会を開催するのですが
G20と丸かぶりなんですよ。
世界中から注目される場所で同時開催ってことは
それだけエネルギーが集まるってことですよね!
ちょっと心配しましたがセッション場所のホテルラウンジも予約はできましたし、
勉強会セミナールームの確保もできているので準備はOK。
パワフルな大阪のエネルギーがさらに高まる貴重な日ですので
セッションも勉強会も盛り上がりそうですね。
お会いできるみなさま楽しみにしております。
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さて、
全然ブログに書けてませんが、私の裁判傍聴は続いております。
お気に入りの判事がいるので、
時間がある限り裁判所に足を運んでいるというマニアぶりです。
(お気に入りという言葉が適切かどうかわかりませんが、つまるところファンです。)
裁判の流れは全て同じで事務的に淡々と進められます。
そしてほとんどが一人の裁判官が請け負うことになっています。
たぶんこれがデフォルト。
でも、裁判官によっては、
被告人に寄り添うような言葉をかけたり、時には厳しい言葉で叱咤したりと
裁判官という役職を超えて人間味を感じられる判事もいるのです。
だから、裁判てどれも同じだと思っていたら大間違い!
オーケストラでも指揮者が違うと音の調和が変わってくるように
裁判官によって全く法廷の重みが違ってくるんですよ。
先日私のお気に入りの裁判官が担当した裁判がとても印象的でした。
若い頃に自転車を盗んで少年院に入った後も、
窃盗や通貨偽造の罪で刑務所を出たり入ったりしていた被告人。
服役を終え、就職先も決まりせっかく就労できたのに
「つらくなった」と職場からトンヅラして
無銭飲食とレンタカーの横領で再び捕まっちゃったそう。
ちょっと気になったのが
被告人質問では聞かれたことに対して
なかなか言葉がうまくまとまらず発言することが苦手なようでした。
もしかしたら子供の頃に自分の言葉で伝える術を身につけられない環境にあったのかもしれません。
(チャートを出してみたらその影響がありそうなポイントがバッチリ出てました)
裁判中も心あらずな感じで人生をもう諦めているのかな?という印象でした。
でもその後の弁護人の一言から裁判の様子が変わりだしました。
弁護人が今回のトンズラされた職場の上司に連絡したところ、
「とても真面目に働いてくれたのでまた働く意思があるなら戻ってきても良い」
と言ってくれたそうです。
そして検察官も
「あなたね、前の職場で現場作業だけでなく事務作業もまかせられてたそうじゃないですか?
事務仕事をまかせるってよっぽどあなたは信頼されていたってことでしょ?」
とまたまた胸熱な発言。
そして最後に大岡越前
・・・ではなく裁判官より、
「あなたは今まで無計画に生きてきてしまったかもしれないけれど、
今回就職した先では真面目だと評価してくれた人がいるじゃない。
やればできるんだから。もったいない。
刑務所に2度と戻らないと決めて真面目に生きてください」
・・・胸熱
これ、判決の後の説論じゃなくて、
裁判所からの質問の時ですからね(普通の裁判ではめったにありません)
そして、熱いおじさまたちの被告人質問が全て終わった時、
最初無気力そうだった被告人の意識がフッと変わったのを私は感じました。
もしかしたらこの人は
今まで誰かに認めてもらえるという経験がなかったのかもしれない。
だからこそ、
トンズラしたにも関わらず「真面目に働いていた」と言ってくれた元職場の上司の言葉や
裁判官の「あなたは評価してもらってたんだよ」の言葉が響いたのかもしれません。
私はこの被告人がこの裁判官の元で裁かれたのは、
今までの人生のなかで一番ラッキーなことだったのではないか?と思います。
きっと淡々と流れ作業のように進めていく裁判官だったら
彼の意識は前と何も変わらなかったかもしれません。
そう考えると、どの裁判官に担当されるかによって人生を再出発できるかどうかも
変わってくるのではないか?と思えます。
裁判官は罪を裁くだけの役職ではなくて更生のための道先案内人なんですよね。
私、基本的に風のエレメントなので感情を動かすことがないのですが、
今回の裁判は今まで傍聴した中で一番グッと来ました。
きっと立ち直れる。そう信じたいと思います。
ちなみにこの被告人、
57歳だったんですが見た目も若くて白髪がまったくなかったのが印象的でした。
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