パリから列車でベルギーへ 到着編 9日目 【パリから旅した18日間 Neuvième jour】

パリから列車でベルギーへ 到着編 9日目 【パリから旅した18日間 Neuvième jour】

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2016年7月「1年で365本のフランスパンを食べるブログbaguette365」というブログのために、

フランス〜モロッコ〜ベルギーへの旅にでた。

【前回まで】

モロッコからパリそしてベルギーへ入国編 9日目 【パリから旅した18日間 NEUVIÈME JOUR】

 

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オルリーからバスでパリ市内に到着。

地下鉄でホテルの最寄駅に着いた。

スーツケースは重いが、パリの地下鉄は日本のように優しくなくエレベーターはなかった。

それでも無事にベルギーに向かっていることに心が弾んでいたのでそんなことはどうでもよかった。

 

ホテルに到着後、おなじみのフロントのムッシュが私のことを覚えていてくれて、

保管倉庫から預けておいた私のもうひとつのスーツケースを出してくれた。

小さなホテルなのでロビーの片隅で荷物の入れ替えも恥ずかしげもなくその場でできちゃった。

 

 

さて、この18日間の旅の残りの行程は

ベルギーに3泊、ニースに3泊し、最後にこのホテルに戻ってくる予定だ。

そのための荷造りをここでしなければならない。

とは言っても約10分ほどで、1週間分の必要なものをもうひとつのスーツケースに入れ替えて準備万端。

我ながら「旅のプロ」だなと思った。

 

ムッシュを呼んで、「また帰ってくるからよろしくね。」とスーツケースを預けいざ北駅に出発。

嬉しいことに、ホテルの最寄りの駅から北駅までは地下鉄で乗り換えなしの1本で行けちゃう路線だった。

時間は17時前だし、北駅発の列車は19時過ぎの予定だ。

もう祝杯をあげてもいいくらいの気持ちだった。

 

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でもそこは私。

祝杯ならぬ、祝サンドイッチ。

おなじみのホテル近くのブーランジェリー

「ドミニクサブロン」でタンドリーチキンのサンドイッチとクレープを買っておいた。

 

 

地下鉄に揺られ20分ほどで北駅に到着。

時間への焦りはもうほとんどなく余裕だった。

ただ、北駅周辺は治安があまり良くないエリアらしく

駅も大きいので地下鉄から国鉄のターミナルへは改札を出たり入ったりしなければいけなかったので

緊張感からはまだ抜けなかった。

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18時過ぎ、無事に北駅の国鉄ターミナルへ到着。

ここからヨーロッパ各国、各都市に向かう列車が出ている。

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私が乗るのは19時13分発のブリュッセル行きのタリスという列車だ。

ただここで気をつけなければいけない。

日本と違って怖いのが、乗るホームが直前にならないと掲示板に表示されないこと。

出発ギリギリになってやっと表示されることもあるしアナウンスも特にないので、

自分でしっかりと調べて発車するホームまで行かないとならない。

世界は日本のように甘やかしてはくれないのだ。

 

日本でちょっと電車が遅れたくらいで、

駅員さんに怒号でまくし立てている井の中の甘ったれオヤジ達は一度ヨーロッパを一人旅してみるといいと思う。

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ちなみにタリスは専用のアプリからネットで簡単に予約ができる。

チケットは印刷するか、チケットレスで画面を提示するかを選べるのでとっても便利だった。

しかも早割が効くし、時間変更をしないタイプのチケットならかなり安く買える。

私は通常90ユーロほどするところを、時間変更なしで早期予約だったため約半額で買うことができた。

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無事ブリュッセル行きのタリスに乗車。

ここでも日本ではありえないけど、隣のマダムが飼い猫ちゃんを鞄から半分出してあやしていた。

日本で、特に東京で暮らしているとルールがいっぱいあって、そのルールに従っていない人たちをみてまたイライラすることがあるんだけど、窮屈だよね。

海外だとそんなことが本当にどうでもよくなったりする。

だから私は旅にでて、凝り固まった頭をリフレッシュするのかもしれない。

ドミニクサブロンのサンドイッチで満腹になったからか、

朝からの緊張感が一気にほぐれたからか、

約1時間半ほどの列車の旅の半分は寝てしまった。

 

最終目的地ベルギーブリュッセルに到着。

時間は夜の9時くらいだった。

噂によるとブリュッセルはあまり治安が良くないらしい。

噂も何も、数ヶ月前にはテロがあった場所だ。

パリといい、ブリュッセルといい、わざわざテロがあった場所に行こうとする自分てなんなんだ?

と思ったんだけど、もう来ちゃったんだから仕方ない。

 

ありがたいことに、夏のヨーロッパは日が暮れるのが遅い。

9時過ぎでもまだ夕暮れほどでもなかったのは幸いだった。

とりあえずブリュッセルの中央駅から地下鉄でホテルの最寄り駅まで向かう。

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この地下鉄にたどり着いて、切符を買うまでがまた一苦労。

外は明るいとはいえ、時間的には仕事帰りの人もいないくらいで駅内にも乗客は少なくなっている。

駅の係員の人に聞いたらチケットの自販機を指差されたのだけど、買い方がわからない。

隣でチケットを買っていた女性に助けてもらってなんとかチケットを買うことができた。

ホームも地下鉄の中も人はあまり多くない。

治安が良くないと聞いていたから余計、その何気ない光景が恐怖を生み出してしまったのかもしれない。

やはりもっと早い時間についたほうが無難だったな〜。

とここまで来て後悔先にただずだ。

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▲21時すぎでもこのくらいの明るさ。

 

地下鉄で2駅先のホテル最寄駅に到着。(実は一駅先まで行っちゃった)

地上に上がり、この旅、最愛の私のパートナーであるグーグルマップ先生に頼ってホテルへ向かった。

確かにまだ空は明るいのだけど大きな通りでも人は少なめで、迷ったら一大事。

バーや飲食店が立ち並ぶ通りに入るとようやく賑やかさを感じられて安心した。

ホテルには4〜5分ほどで着き、無事チェックインも完了した。

 

この日の宿はこちら。

ホテル フローリス アルルカン グランプラスimg_6814

マラケシュのエキゾチックなゴージャス感も良かったけど、

私はコンパクトでシステマチックなホテルも好きなので、

このホテル部屋は狭いけど結構居心地は悪くなかった。

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久しぶりのバスタブ。

パリも、マラケシュもバスタブがなかったのでこれは嬉しい。

ホテルについて、ほっと一息ついたところで、せっかくなので

ブリュッセルの一番の観光地を見に行くことにした。

夜10時は過ぎていたが、この時間でないと見られないあの場所。

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そう!グランプラス広場。

ブリュッセルには夜につくことがわかっていたので、ここに近いホテルを選んでみたが大正解だった。

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画像だとまだ空は青いけど結構もう暗かったので、美しいライトアップを見ることができた。

ただ、この広場。

見上げると美しいけど、地面にはゴミがたくさん落ちていたり、

ちょっといい子ちゃんではなさそうな若いグループが地べたに座っていたりと、

はっきり言って治安は決してよくないと感じた。

 

とは言っても観光客はまだまばらにはいるし、

近隣のバーやレストランも空いているのでそんなに怖がることはないとは思う。

このグランプラス広場の周りにはお土産物屋さんが軒を連ねている。

もちろんベルギーといえば・・・

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チョコレート!

犬も歩けばチョコレート屋さんに当たるというくらい、そこらじゅうにチョコ屋さんがあるのだ。

ただ時間も時間だけにすでにクローズしてしまっているお店も多かったが、

かろうじて1軒まだ開いていたので幾つかチョコレートを買ってみた。

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そしてベルギーといえば、もうひとつ・・・

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ベルギービール!

ビールだけを扱うお店がオープンしていたので入ってみた。

日本でもベルギービールは人気だから見たことがある銘柄もあって見ていた楽しかった。

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お値段的には、確かに安いかな〜くらいだったので、

わざわざ日本にある銘柄を日本に買って帰るというのはあまり意味がないような気がした。

 

さて、私は普段なら海外ではこんなに遅い時間に出歩くことはないのだけど、

今日の1日を終えるにはどうしてもしなければいけないことがあった。

それは本場のベルギービールをバーで飲むこと。

ガイドブックによるとこのグランプラス広場の近くにもたくさんのバーがあるらしい。

そこで私が選んだのは、観光客でも入りやすいというこちら。

「トーヌ劇場」というお店。

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これがお店の入り口。

この画像だけみると、

よくまあ初めての土地の夜にここに行ったなと思われるかもしれないけど、

普通に入りやすいお店だった。

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ここはなんと人形劇場にもなっているのだ。

お店に入ると若い女の子や観光客っぽい欧米のグループがいて一安心。

ぼーっと立っているとお店の人が気がついてくれてどこでも座ってと目で合図してくれた。

注文方法は、

席にて注文。その場で支払い。だから簡単。

注文をとった男の子が、「人形劇のチケットを持ってきてあげる」というようなことを言っていたような気がしたんだけど、ビールを運んできてからはそれっきりどこかに行ってしまったようだ。

 

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さすが本場。

ビールの種類がいろいろありすぎて・・・

結局日本でも飲んだことのある「KRIEK BOON」というのにしてみた。

なぜかこういうときには冒険できない私。

でも本場だし、きっと味もちょっと違うかも〜と期待したんだけど

・・・正直普通に「美味しかった。」くらいで、

「くう〜!やっぱり本場だよね〜」の一言がでなかったのは残念。

でも本場でベルギービールを飲むことは私の夢でもあったので、

慌ただしい1日を終えた祝杯にはぴったりの1杯だった。

すでに時計は23時をすぎそろそろお店も閉まる様子だったので1杯だけでホテルに戻ることにした。

 

最後にもう一度グランプラスを見てホテルに戻った。

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こうして旅の山場をひとつ乗り越えた1日がようやく終わった。

朝はマラケシュ昼はパリ夜はブリュッセル。

かっこいいぞ!私(笑)

 

明日は、ずっと行ってみたかった「ブルージュ」へ向かう。

 

10日目に続きます。

 

【旅の情報】

ベルギー観光

タリス(公式HP英語)

レイルヨーロッパ(日本語)

 

【こちらからどうぞ】

パリ〜マラケシュ〜ベルギーの旅 1日目【パリから旅した18日間 PREMIER JOUR】 

パリ〜マラケシュ〜ベルギーの旅 2日目【パリから旅した18日間 DEUXIÈME JOUR】

パリ〜マラケシュ〜ベルギーの旅 3日目【パリから旅した18日間 TROISIÈME JOUR】 

パリ〜マラケシュ〜ベルギーの旅 4日目【パリから旅した18日間 QUATRIÈME JOUR】

パリからマラケシュ出発編 5日目【パリから旅した18日間 CINQUIÈMEJOUR】

パリ〜マラケシュ到着編 【パリから旅した18日間 CINQUIÈME JOUR】

モザイクと雑貨天国マラケシュ編 6日目 【パリから旅した18日間 SIXIÈME JOUR】

モザイクと雑貨天国マラケシュ編 7日目 【パリから旅した18日間 SEPTIÈME JOUR】

モロッコからパリそしてベルギーへ入国編 9日目 【パリから旅した18日間 NEUVIÈME JOUR】

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