
パリ〜マラケシュ到着編 【パリから旅した18日間 Cinquième jour】
2016年7月。
私はパリ〜マラケシュ〜ベルギーへ16泊18日の旅に出た。
パリで4日間過ごした後、「マラケシュ」に向かった。
【前回の記事はこちら】
パリからマラケシュ出発編 5日目【パリから旅した18日間 CINQUIÈMEJOUR】
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さまざまな難関を突破して、無事マラケシュの空港についた。
マラケシュ空港は「メナラ空港」というのが正式な名前。
日本からの直行便は無くて、パリからなら約3時間ほどで着くため
マラケシュに行くにはどうせならパリ経由がオススメだと思う。
飛行機から一歩出ると、「灼熱」の暑さ。
でもこれがアフリカ大陸の暑さなのね!とこのジリジリ感さえも気持ち良く感じた。
案内板にある全く読めないアラビアの文字にも心が躍る。
16:30頃に着くはずだったが、この時点でたしか16:10だった。
ちょっと早く着いたみたい。
ターミナルに入ってすぐにWiFiにつなぎ、メールをチェックしたら宿泊先のホテルから
「飛行機が遅れることをドライバーに伝えておくよ。連絡してくれてありがとう!」
という旨の返信が来ていた。
さすが仕事が早い。
日本でだってここまですぐにリスポンスくれるホテルはあまりない。
これで私は初めてのマラケシュで路頭に迷うことはなくなった。
さて、ここで安心してもいられない。
モロッコについてからの関門は入国審査。
ここが一連の流れのラスボス。
海外では入国審査のときに出国する意思があると示すため、帰りの飛行機チケットがないと怪しまれる。
念のために帰りのエアチケットも予約していることを証明するために印刷した紙も待機させておこう。
とカバンから取り出そうとしたら、
あれ?
ない!!!
だって、パリのチェックインのときにはあったはず!と焦って記憶を辿ると、
「あ!あのオルリー空港でのチェックインの時に渡したまま返してもらわなかった!」
あのとき、チケットが発行されたのが嬉しくて、そんな紙のことなんてすっかり頭から抜けてしまった。
命綱がない・・・。
一瞬焦ったけど、でもそこは百戦錬磨の私。
冷静に「メールがある」と急いでiPhoneのメールアプリを起動して、
予約した際のチケットの詳細画面を出した。
これで「私はこの国から出る気持ちはありますよ」とアピールできる。
iPhoneを握りしめて、勇んで入国審査の窓口に向かった。
案の定、
審査官に帰りのチケットを見せなさいと言われた(ような気がした)ので
堂々とiPhoneの画面を見せる。
なんとも見にくそうに画面をのぞきこむ審査官。
ちらっとみただけで
おもむろに「ガチャン」と入国のハンコを押してくれた!
やったー!
これでモロッコに入れる!
あまりに嬉しくて、
唯一覚えてきたアラビア語の「シュックラン!(ありがとう)」と笑顔で挨拶したら
厳しい顔をしていた審査官も笑顔で返してくれた。
笑顔は万国共通だわ。
入国審査はスムーズで、そんなに時間がかかってないのに、
バゲッジクレイムに着くとすでに私の荷物がターンテーブルの上で回っていた。
私はバゲッジクレイムとの相性が悪くて、荷物が出てくるのが異常に遅い。
いつもここで時間のロスがあるため
ホテルへの送迎を頼んでドライバーを待たせている私にはありがたかった。
スーツケースを受け取り出口にむかった。
出口には大勢出待ち人がいたが、
ほとんどがホテルの名前を書いた紙を掲げた送迎ドライバーらしき人たちだった。
私が出口からでると、ドライバーたちが一斉に私に向けてアイコンタクトを取ろうとした。
私の宿泊先は「RIAD CHICHI」
読みやすいし、すぐに見つけられるはず。
一人一人が掲げる紙をみて、その文字を探した。
探した・・・・
探した・・・
あれ????
いなくない?????
時間も間に合ったし、むしろ少し早かったくらい。
ここで必ずドライバーに会えるって確信してたのに、
まさかいないなんて・・・。
出口エリアをひと周りしてもふた周りしてもchichiと書かれた紙を持ってる人がいない。
あまりにジロジロ見るからアイコンタクトをしていた
ドライバーたちも「お前違うだろ」って感じで最後は見てもくれなくなった。
慌ててホテルにメッセージしようと思ったけど、
ちょっとだけ早く着いちゃったからまだいないだけであって、
絶対に会えるはず!と信じて、
とりあえず出口にいたセキュリティの男性に、
「この名前のホテルのドライバーと待ち合わせてるの」伝えたら、
「わかった。見つけたら教えてあげるから」と心強い返事をもらった。
じゃあ、ちょうどいいから両替しに行こうと、空港内に戻り両替をした。
戻ってきて、再び出口あたりをひと周りしたら、
「chichi」の文字が書かれた紙を持ったおじさん発見!
すぐさま駆け寄り「chichi?」と聞くと、そうだという。
やった〜!会えた。
どうやら私が両替してた間に到着したらしい。
両替もできたし、ドライバーさんにも会えたし、すべて完璧の大団円だった。
空港からホテルのある旧市街へは、車で10分ほど。
マラケシュは「ピンク色の街」と噂では聞いていたけど、
車から見える景色は本当にピンクピンクピンク。
マラケシュに来たんだな〜とやっと実感できた。
事前にホテルから、ホテルのあるメディナ地区は迷路のようになっているので、
車で入れるところまではドライバーさんに送迎してもらい、
あとは、ポーターがホテルまで案内すると伝えられていた。
車を降りた後は、ポーターさんにバトンタッチ。
迷路のようなメディナ内を歩いてホテルまで向かった。
私のスーツケースを持って黙々と歩くポーターさん。
狭い道の両サイドはピンク色の石壁。
初のアフリカ大陸、初のモロッコなので、
見るもの見るもの珍しい〜〜〜。はずなんだけど、
どこか懐かしいような・・・。
記憶のどこかで体験したことがあるようなデジャブ感。
「あ、台湾に似てる!」
狭い路地のごちゃっとした感じと、
ゆる〜くのんびりした感じが台湾を思い出させた。
文化は全然違うし、言葉も習慣も違うのに、生活感のにじみ出方が台湾と通じるものがあった。
迷路のような街を10分ほど歩き、どこまで歩くのだろう?
と思っていた時、突然現れた黒い扉。
私の今夜の宿。
「riad chi-chi(リヤドシシ)」の前に到着していた。
次の記事で「リヤドシシ」をご紹介します。
【こちらからどうぞ】
パリ〜マラケシュ〜ベルギーの旅 1日目【パリから旅した18日間 PREMIER JOUR】
パリ〜マラケシュ〜ベルギーの旅 2日目【パリから旅した18日間 DEUXIÈME JOUR】
パリ〜マラケシュ〜ベルギーの旅 3日目【パリから旅した18日間 TROISIÈME JOUR】
パリ〜マラケシュ〜ベルギーの旅 4日目【パリから旅した18日間 QUATRIÈME JOUR】
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