
パリからマラケシュ編その1【パリから旅した18日間 Cinquièmejour】
2016年7月。
私はパリ〜マラケシュ〜ベルギーへ16泊18日の旅に出た。
パリで4日間過ごした後、「マラケシュ」に向かうことにした。
マラケシュはモロッコにある都市。
人生初のアフリカ大陸に上陸するのだ。
パリ〜マラケシュ〜ベルギーの旅 1日目【パリから旅した18日間 PREMIER JOUR】
パリ〜マラケシュ〜ベルギーの旅 2日目【パリから旅した18日間 DEUXIÈME JOUR】
パリ〜マラケシュ〜ベルギーの旅 3日目【パリから旅した18日間 TROISIÈME JOUR】
パリ〜マラケシュ〜ベルギーの旅 4日目【パリから旅した18日間 QUATRIÈME JOUR】
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この日も快晴。
マラケシュ行きの飛行機はオルリー空港から飛ぶので
地下鉄で空港に向かうオルリーバスがでているDenfert-Rochereau駅に向かった。
パリのメトロの駅って、エスカレーターが付いている駅と付いていない駅があって、
スーツケースを持っての移動は大変。
このDenfert-Rochereau駅ではエスカレーターを見つけられずに
大きなスーツケースをもって階段を登った。
オルリーバスの看板が出ている方に進むと、信じられないほどの長蛇の列があって、
「え?まさかこれみんなバス待ち???」と一瞬焦ったんんだけど
みんな荷物を持っていないので、よく見たら、なにかの展示会の行列だった。
紛らわしいつーの・・・・
無事オルリーバスの停留所を発見。
ちょうどバスも来ていた。
ただ、2両の細長いバスにすでにもう乗り切れなさそうなほど満員。
出発時間までまだあったけど、とてもじゃないけど乗れないので、次のバスを待つことにした。
チケットはどうしたらいいんだろう?と思っていたら
ベンチで座っていた学生風のパリジャンが「チケットはあそこで買うんだよ」と教えてくれる。
他にも「空港はターミナルが2つあるから間違えないように」とかまるでバス停の主のようにいろいろと教えてくれる。
どのくらいで着くの?と聞くと、
「時間帯にもよるけどだいたい30分くらいでつくんじゃないかな。ほら、朝とか夕方とかみんな一斉に移動するから混むんだよね、そういうときはちょっと時間かかるかな」と親切丁寧に答えてくれた。
さすが主。
チケットはたしか7.5ユーロかな?
クレジットカードも使えた。
満員のバスを見送ってしばらくすると次のバスが来た。
早速乗り込む。
スーツケースを置く場所もあるけど、大きなスーツケースを入れるようなスペースは思ったよりなかった。
最初に乗り込んだものの、次から次へと人が乗ってきて、あっという間に満員。
自分のスーツケースの近くに座ったらあとで優先席だと気づいた。
バスの中ではカルチャーショック全開。
目の前の赤ちゃんを抱えた黒人のママは普通に授乳始めちゃうし、
こんなに満員なのに、途中からもまだ乗り込んでくる人がいたり、
しかもパグ犬をそのまま抱えて乗り込んでくるとか。
あまりに東京とのギャップに頭が大混乱。
「あ、有りなんですね・・・」と目の前の光景を異邦人として受け入れる私。
それでもパリらしい大らかな日常風景が見られた感じがして、嬉しく思えた。
渋滞もなく、25分ほどでオルリー空港に到着。
そういえばあのバス停の主パリジャンが、
「どっちのターミナルか調べておきなよ」と言っていたんだけど、
印刷してきたエアチケットの予約明細には書いてなかったのだ。
まあ、ターミナルだからもし間違えてもシャトルバスか何かあるだろう・・・
歩いて移動できるかもしれないしなんて「のほほん」と思ってた。
最初のターミナルに着いた時に何人かおりていったんだけど、
なんの根拠もなく、「ここはスルーで」と、
次のターミナルで降りることにした。
まあ違っても、そこまで遠くはないだろうから移動はできるでしょう・・・という気持ちでいたんだけど、
次のターミナルへ向かったバスがなかなか停まらない。
1分、3分、5分たっても停まらない。
あれ?
遠くない??????
これで間違ってたらどうやって移動するの?と
不安がマックスになったところでやっと次のターミナルに到着。
恐る恐るおりて空港内に入っていったら、
ありました!!!
「トランサビア」の文字とまぶしい緑。
マラケシュへはこの緑のトランサビア航空で向かうのだ。
この旅一番嬉しかった出来事はこれ!といっていいくらい、
逆女(2者択一は大抵間違った方を選ぶ)の私には嬉しい出来事だった。
ただ、ここからが最大の難関。
チェックイン。
とりあえず印刷してきた予約の紙をトランサビアの係員の人に見せると
「こっちに並んでね」と誘導されてすんなり第一関門通過。
ここで機内持ち込み用の荷物にはタグをつけられる。
順番が進んでいよいよカウンターに向かう。
パスポートと、印刷してきた予約明細の紙をカウンターのスタッフに渡す。
さて、なぜ私がこんなにドキドキしているかというと、
自分でネットからチケットを予約したから。
海外のLCCのチケットなんてとったことないし、
何か見落としていて間違ってて飛行機に乗れなかったらどうしよう・・・と
すんごい不安だったのだ。
無事チケットが発行されることを祈りつつカウンターの前で待っていたら・・・
カチカチとパソコンで手配していた係員が一言
「ビザは?」
へ?
ビザ????
うそん。
ビザ???
いやいや、モロッコはたしか3ヶ月以内ならビザはいらないはず。
すかさず「ノービザ」と答えると、
別の男性係員に「何日いるの?」と聞かれたので
「4日です」と笑顔で指4本を出してスタッフにアピール。
再びカチカチとキーボードを叩く音がして、
そのまま無事にチケット発行。
ひゅ〜死ぬかと思った(汗)
でもこれで無事第二関門突破!
無事チケットが発行されて、こんどは出国審査、セキュリティを通る。
はしょりますが、
ここは問題無し。
第三関門突破!
しかしここでプチ問題が・・・。
搭乗時間になっても一向に乗り込む気配がない。
どうやら遅れがでている模様。
仕方ないこれも想定内。
とはいいつつ、そんなに心配する間もなく、20分遅れくらいで搭乗しはじめた。
ちなみに搭乗口の隣に「PAUL」があったよ。
さて、やっと機内に入れる〜〜〜!
と思ったら、
なぜかこのボーディングブリッジで、まさかの渋滞発生中。
なんと飛行機まで歩いて向かうため、
少しずつ乗客を案内しているらしくここでまた詰まっていたのだ。
こりゃ時間かかるわ。
やっとのことでこんどこそ無事に機内へ。
最終関門突破!
・・・と言いたいところだけど、
席に着いて、だいぶ周りの席も埋まってきた頃、
前の席も後ろの席も見渡す限りは満席。
よし、いよいよ出発だな。
と思い始めてから早1時間。
いっこうに飛ぼうとしない飛行機。
あれ?(気づくの遅いよ)と思ったとき、
「まだ乗り込まれていないお客様がいるのであと5分たってこなかったら出発します」というアナウンス。
(1時間も遅れているのに、まだ待つつもり?もう置いていってしまえ!)
と心の中で叫んだ鬼私。いや鬼じゃないよね?
なぜ、私が鬼になったのか。
それはマラケシュ空港でピックアップしてもらうように宿泊先の送迎を頼んでいたからなのだ。
しかも宿からは
「送迎の係は長い時間空港で待機できないから、それは承知しておいてね」という
容赦ないメッセージをもらっていた。
一応遅れることがあったら連絡すると伝えていたんだけど、
ここまで飛行機がすぐに飛ばないと思ってなかった。
まさか最終関門突破後の飛行機の中でピンチを迎えるとは・・・。
このままじゃ確実に私はマラケシュの空港で置いてけぼり。
初のアフリカ大陸で路頭に迷ってしまう・・・
ふと隣席を見ると男性がまだ普通にスマホをいじっているから、
まだ通信してもいいのねと嬉しい発見。
すかさずその男性に、「マラケシュに着くのは何時になりますか?」と聞くと
「時差もあるから16:30頃だと思うよ」と的確すぎる答えをいただいた。
WiFiのスイッチを入れ直し、速攻宿にメールで
「まだ私はパリの空港にいて、飛行機が出発しないから16:30頃にマラケシュに着くのでよろしく!」という旨をメッセージしたのだ。
そのメッセージを送った瞬間に「ではドア閉めます」とのアナウンス。
ギリギリセーフ!
ホテルからの返事は確認できないけど、
ありがたいことにこのホテル、いつもリスポンスが速攻なので私のメッセージには気づいてくれるはず、
と期待を込めてスマホの電源を切った。
無事飛行機は飛んだ。
本当に最終関門突破!
アフリカ大陸が見えてきたとき、胸からよろこびがこみあげてきた。
もうすぐ着くよ!マラケシュ!
長くなったので五日目マラケシュ編に続きます。
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