映画「ストーカー」今観ると恐ろしくもリアル

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古い映画なんだけど、

ロビンウィリアムス主演の「ストーカー」をみました。

 

 

分類としてはサイコスリラー。

昔見たけど思ってたのと違くて結末も忘れてた。

 

私は映画サイトのレビューを読むのが好きなんだけど、

この映画については

「タイトルが内容と合ってない」という声が結構あったんだよね。

おそらくこの映画が公開になった当時、

日本にストーカーという言葉が出回りだしたので

それに乗っかって配給会社がつけたのかも。

たしかに、

一般的なイメージであるいわゆる執拗に相手を追いかける「ストーカー」

とは違うかもしれないけど、

それ以上にサイコパスな話でした。

 

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あらすじはこちら

大手スーパーのフォトショップで働く初老男性サイは

フィルムの現像を依頼してくる客とも馴染みがある

その道20年のベテラン。

馴染み客の中でも、

特に若い夫婦と小学生の息子がいるある家族に思いを入れています。

その家族の幸せそうな写真が撮られたフィルムを現像するたびに、

まるで自分がその一員になったかのように感じ始め、

自分の理想と妄想を膨らませていきます。

 

以下、

ネタバレも含まれてます。

 

ある女性が出してきたフィルムを現像したことで

サイは思い入れのある家族の夫がその女性と不倫していたことを知ります。

また同じ時、

サイは密かにその家族の写真を自分用にも現像していたため

スーパーの店長に売り上げと現像枚数が合わないことを咎められ

普段の勤務態度も気に入らないと突然解雇されてしまいます。

そこでプッツンしちゃったサイは、

不倫相手とイチャついている夫の写真をワザと妻に見つかるように仕組むのです。

 

サイは結局、

自分が絶対的に幸せだと決めつけていた理想の家族の実像が、

幸せじゃなかったってことが受け入れられなかった。

だからその理想の家族を壊してる夫と不倫相手に制裁を下そうとするのです。

 

どんな幸せそうな家族でも

本当に幸せかどうかなんてわからないんですよね。

ましてや写真なんてわざわざ大げんかしてるところを撮らないように、

いくらでも幸せそうには取り繕えるわけで。

今のインスタみたいにキラキラな写真をアップしてても

裏では実はそうでもなかった・・・

なんてのと一緒だよね。

 

てか、

よくよく考えなくても、

おっさん、カンケーないだろ〜〜〜

って話なんだけど、

まあ、パラノイド系の理想を壊すとこうなっちゃうのかもしれません。

 

最後の方になって、

なぜサイが幸せそうな家族に固執していたのかがわかるシーンがあるんだけど、

サイが抱えていたトラウマが明らかになると

正直、

「ああ・・・そうか・・・」

としか思えなかった。

てか、

こんな重い結末だったのも覚えてなかったし、

いろいろと自分の知識が増えてくると

むしろ現実にこういう人多いんじゃないかと恐ろしくなった。

 

これ20年前くらいの映画だけど

日本では今だにタブーにされているのもあるから

なかなか理解されづらいテーマだったのかもしれない。

だから日本版ではキャッチーなタイトルをつけたんじゃないかな。

ちなみに、原題は「One hour photo」です。

 

ロビンウィリアムズ、亡くなっちゃってるんだよね。

「いまを生きる」とか「パッチアダムス」とか

人生を考えさせられる素晴らしい映画にたくさん出演していたんだけど

ご本人はアルコール依存症を抱えていたそうです。

そんな葛藤を持つ人だからこそ、

この役も演じられたのかもしれません。

 

万人にはお勧めできませんが、

気になる人はレンタルで!

ちなみに私は

開始20分のシーンで「ヒイッ!」と叫んじゃいました。

 


 

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