本当に怖いのは

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もうだいぶ前の話だけれど、

その頃の知り合い(Aさんとする)から

私が占星術をやっていると知ると、

「占ってもらいたいけど怖いわ〜」

と言われた。

たしかに何を言われるのかは誰でもドキドキするだろう。

でもAさんはなんども言うので、

正直うんざりしながら

その度に、怖いって何?って思っていた。

今になって考えると、

あの人の言っていた「怖い」の意味は

自分と向き合うことが怖いってことなのだろうと感じる。

 

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Aさんは長く同じ職場で働いていたんだけど、

いやいや働いているとよく言っていた。

職場の人間関係でも”自分”を出さないように出さないようにと

気をつけているとよく言っていた。

髪型や服装には気を使っているんだけど、

肌の具合がいつもあまりよろしくなく、

正直、顔色も良いようには見えなかった。

 

でもある日、

「別に占わないから生年月日だけ教えて」というと、

素直に教えてくれて、

ちらっと星の流れを見てみると、

まあ、ずいぶんな転換期を迎える時期だった。

それを話すと、

Aさん自身もなんとなくわかっていた様子。

でも(占ってもらうのは)怖いからといってやっぱりそこまでだった。

別にそんな人を占いたいとも思わなかったけど、

Aさんは「怖い」という言葉を安易に使って、

自分を欺いている自分を見ないようにしていた“のかもしれない。

 

今、私が思うのは、

「自己欺瞞を続けている方がよっぽど怖い」

ということ。

自己欺瞞とは、自分で自分の心をあざむくこと。

気をつけないと、あっという間に自分への信用をなくしていく。

つまり自信を失っていくということ。

自分を信用できないほど怖いものはない。

 

Aさんは表面的な自覚はまったくなさそうだったけど、

ずっと自分を欺き続けていたのではないかと感じる。

本当に興味がなかったら、

「占ってもらいたいから怖いわ〜」となんども言わなかったはず。

心の奥底からはSOSを発していたのかもしれない。

 

今となっては、Aさんが何をしているのかは知らないけど、

少しは顔色が良くなっているといいなと思う。

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