サイン・シャネル 誇り高き職人たち

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こんにちは

ホロスコープアドバイザー・カレンです。

以前、Amazonプライムで見た(現在は視聴不可)

の「サイン・シャネル」というドキュメンタリーが久しぶりに見たくなって

DVDを買いました。

惜しくもお亡くなりになった、

デザイナー、カールラガーフェルド率いる

シャネルのオートクチュールコレクションが発表されるまでの

アトリエの様子をドキュメンタリーとして収録されたものです。

 

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これ、超おすすめ!

みんな観た方がいい。

 

カールラガーフェルド の安定のカリスマ性もさることながら、

カールの美しいデッサンから彼のイメージを的確に読み取り

素敵なドレスやスーツに仕上げていく

お針子さんたちがとてもチャーミングなのです。

平均年齢50代とみられるお針子さんたちの

仕事に対しての誇りを見ていると、

ああ、いくつになっても働くっていいな〜って心から思います。

 

彼女たちはカールや顧客から突きつけられる難題な作業に

「うんざり」

「自殺したくなるわ」

「嫌になるわ」

とぼやきつつも、

プライドをかけて細部まで丁寧に仕上げていくのはさすがプロ。

美しいドレスやスーツを仕上げることに命をかけている姿に感銘を受けます。

 

またシャネルが外注している

靴職人やガロン(縁飾り)職人にもスポットを当てているのですが、

一流ブランドに携わる人たちなのに庶民的な雰囲気にちょっと驚きます。

特にガロン職人のおばあちゃんマダムプージューは(撮影当時)75歳にして、

農作業をしながらも

シャネルから発注されたガロンを徹夜で毎晩仕上げていました。

生前のココシャネルを知っている人でもあり、

長年職人としてプライドをもって生きてきたマダムプージューの言葉は

一言一言重みがあります。

 

「明日は雨が降るから農作業の方が大事なのよ。シャネルは後回し」

「不可欠な人間なんていない」

「人間の限界なんて思い込み次第よ」

 

この「不可欠な人間なんていない」ってのが私にはささりましてね。

マダムプージューが亡くなれば

彼女のガロン作りを引き継げる人間はいないのです。

なので、

「私がいないとガロンはできないのよ」

といってもおかしくはないほど価値のある不可欠な存在にも関わらず

不可欠な人間なんていないって言えちゃうってすごいですよね。

人って、重要人物でありたい欲求は少なからずあると思うんですよね。

実際に自分がいないと周りが困るというのはある意味、

自己存在を確認できるはずなのです。

でもマダムプージューはそんなことはわかりきった上で、

「不可欠な人間なんていないのよ」

と言っているんじゃないかなと思いました。

 

シャネルのアトリエのドキュメンタリーというと、

ちょっと重たいような感じがするかもしれませんが、

全体的にフランス風のコミカルな作りになっていて、

カールがシャネルの本店に着いたときには、

みんなの緊張感を表すようにゴジラみたいな重厚なBGMが流れたり、

ちょっと吉本新喜劇みたいにベタなお笑いの要素もあって、

自分も撮影クルーの一員になったように世界に入り込んでいけます。

30分を5話で構成されているのですが、

私は1回通しで見終わってその流れでまたすぐにもう一度見ちゃいました。

 

昨今、マスコミがいちいち

ジェンダー的なことを失言だ〜なんだと

何かと騒ぎ立てていますけど、

そういうのに煽られて一緒になって騒いじゃうのは

逆に舐められている感じがして嫌なんですよね。

アトリエのお針子マダムやガロン職人のマダムプージューにとっては

女だからだとか、歳をとったからとか

そんなことはきっと関係ないんだと思うんです。

「また変更ですって!いやんなっちゃうわ〜」とボヤきつつも、

淡々と目の前にある自分の仕事を誇りをもってしていれば、

外側の世界がどんなであろうが、

たくましく生きられるんじゃないかなと思いました。

 

↓とにかく絶対に観て損はないですよ

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